パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2021

先日、”パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2021”の発表がありました!

毎年このブログでも取り上げさせていただいているのですが、 様々な製品の色見本を提供する米のパントン社(Pantone)が来年の色を毎年12月上旬に発表しています。
今年も今か今かと待ち構えておりました(^^♪

今年は2つの色が選ばれました。2色が選ばれるのは2016年以来、5年ぶり2度目のことになります。

落ち着いた明るめのグレーと明るいビビッドなイエローとの組み合わせは何となく前向きな気持ちにしてくれます。

パントン・カラー・インスティチュートのエグゼクティヴ・ディレクター、レアトリス・アイズマンさんのコメントです。
『永続的なUltimate Grayと明るいイエローのIlluminatingの組み合わせは、不屈の精神に支えられたポジティブなメッセージを表現しています。実用的でしっかりしていると同時に、暖かみがあり楽観的なこのカラー・コンビネーションは、私たちに回復力と希望を与えてくれます。私たちは、励まされ、元気づけられる必要があり、これは人間の精神に不可欠なものです。』

今年1年はコロナで始まりコロナで終わると言っても過言ではない、世界的に大変な一年でした。

『回復力と希望』を持って来年へ元気よく踏み出していきたいものです。

この色を、住宅のインテリア的に考察してみると、選ばれたグレーはコンクリートの色にとても近い気がします。
そして、コンクリートの素材が今またとても注目されています。

建築家の安藤忠雄さんが打ちっぱなしのコンクリート住宅『住吉の長屋』を設計したのが1976年。それ以来、住宅にコンクリートそのままを仕上げとして使われることが多くなりました。

最近は壁だけでなく、カウンターや床などもコンクリートで仕上げたいという要望をよく聞きます。
でも、それはそれで施工が結構大変なので…、コンクリートの仕上げに似せた内装材(床タイルやポストフォームカウンター材、壁紙、他面材など)が多く流通しており、それがとても人気のようです。

つまり、そういうコンクリート建材と明るい黄色を合わせたら元気の出る2021年らしいインテリアになるということかしら。


※画像はおかりしています。

グレーはコンクリートの他にも、天然石やステンレスなど、よく住宅建材に使われている色です。そのグレーと、黄色をファブリックやウォールパネルなどでアクセントとして取り入れて、2021年のインテリアを楽しんでみるのも良いかと思います。

イシドウ ナオコ
石堂直子くらしデザインオフィス 1級建築士事務所 代表/ 1級建築士/ インテリアコーディネーター/ 福祉住環境コーディネーター2級/ 整理収納アドバイザー1級/ 整理収納アドバイザー2級認定講師/ 福岡市在住 2女1男の母。 大学卒業後、建築業界に従事。主に住宅の設計に携わり、特にリフォームを得意とする。 結婚後7度の引越し経験からモノとの付き合い方、整理収納の奥深さに目覚める。