お盆と読書

お盆休みが明けましたね。

今年のお盆休みは故郷に帰ることもなく、旅行もなく、ゆっくりと自宅で過ごしました。
とは言っても、夫方のお墓参りは迎えと送りと両方しっかりとお参りしたり、家族と愛犬揃って近場の川へ遊びに行ったり、今春できた『ららぽーと』へ行ったみたりと、終わってみるとあっという間だった感じです。

お盆休みのうちに読書をしようと本を3冊用意していたのですが、「午後は読書でも」とゆっくりしていると睡魔に襲われて気付いたら夕方になっていた、ということが何回かあり…、思いのほか読書が進まず、結局2冊しか読めませんでした。

その2冊とは、
湊かなえさんの「母性」と、
町田貞子さんの「娘に伝えたいこと」です。
テーマはそう!『母』です。

湊かなえさんの「母性」は今秋、映画が公開されます。
母親役が戸田恵梨香さん、その娘役が永野芽郁さんです。
あの「ハコヅメ」のコンビが親子役ってどういうこと?と思い興味を持ったのですが、本を読むとそのキャスティングに納得しました。
そして、なんとなく、戸田恵梨香さんが、その収録後、長期休みをとった理由がわかったような気がしました。映画を観ていないので何となくですが…。
作者の湊かなえさんは同じ広島出身で、しかも同い年なので、勝手に親近感を持っているのですが、情景の描写にいつも海、それも瀬戸内海が感じられて、懐かしい気持ちになれるので好きです。(今回のお話はそんなに瀬戸内海色は濃くなかったですが…。)
娘を持つ母親として、興味深く拝読いたしました。
母親には2通りあるとのことで、私の母性の再確認をしたりして何となくまた納得。

そして、もう一つの本、町田貞子さんの「娘に伝えたい事」ですが、こちらは再読です。
町田貞子さんは、私が認定講師を務めている整理収納アドバイザーの考え方の大元を提唱され、家事研究者の先駆けとなった方です。
この本は21世紀に入る直前にお亡くなりになった後に発行された本です。
町田さんは5人のお子さんを育てあげており、戦後、どんどん便利になり、モノが増えていく世の中において大切にしたい事、21世紀の母親へのメッセージが込められた内容でした。
私のような無精者には少々耳の痛い内容ではありますが、たまに確認したくなる本です。

この2つの本、たぶんほぼ時代背景が同じなので、『母親』の本音と大義名分がうまくリンクして垣間見られたのも面白かったです。

イシドウ ナオコ
石堂直子くらしデザインオフィス 1級建築士事務所 代表/ 1級建築士/ インテリアコーディネーター/ 福祉住環境コーディネーター2級/ 整理収納アドバイザー1級/ 整理収納アドバイザー2級認定講師/ 福岡市在住 2女1男の母。 大学卒業後、建築業界に従事。主に住宅の設計に携わり、特にリフォームを得意とする。 結婚後7度の引越し経験からモノとの付き合い方、整理収納の奥深さに目覚める。