台風一過

先週末、私の住んでいる九州方面に超大型の台風10号がやってきました。

来る前からメディアには大きく取り上げられ、「予測不能の被害の恐れ」とか「100年に一度の」とか「命を守る行動を」等の言葉が耳に入ってきてかなりビビッておりましたが、通り過ぎてみると、思ったほどではなく胸をなでおろしています。
そうは言っても被害にあわれた方はおり、一日も早い回復を心からお祈りいたします。

いざ、災害に直面すると、自分の危機管理の低さを感じてしまいます。
私の住んでいる地域は、さほど危険な地域ではなかったり、商店も近いことから、備蓄の観念はかなり低いです。

ちなみに、整理収納の観点からすると「モノをなるべく持たない」のではなく、「必要なモノを持つ」よう提唱しています。
そして防災備蓄は必要なモノ、それも必要度はかなり高めなのです。
にも拘わらず「ウチは大丈夫だろうと」とおろそかにしているのは我ながら恥ずかしい話です。

この度はメディアの注意喚起の高さから、あわててそういったモノを備えようとしましたが、みなさん考えることは同じで、近くの商店ではすべて品切れ…。

さすがに家が倒壊、浸水する可能性はかなり低いと思いましたが、一番怖いのは停電でした。
我が家はオール電化なので、電気が止まるとひとたまりもありません。しかも、お鍋をするときも卓上IHヒータと使っているのでカセットコンロすらない。

もう、停電しないことを祈るしかない状態でした。

そんな時、庭で風に飛びそうなモノをよける作業をしていたら、お隣さんも作業をされていて、ちょっと立ち話をした時に「カセットコンロが売っていない」という話になり、「それなら家で余っているのを使っていいよ。」と言って、ガスボンベ付きで持ってきてくださいました。

「使わなで済むといいね」と言って渡してくださったときは涙が出そうでした。

結局、本当に使わなくて済み、無事お返しできましたが
『喉元過ぎれば熱さを忘れる』にならないように、早速アマゾンで注文しました。

スーパーで自分だけ良ければと、使い切れなほど買いあさる人もいれば、こんな風に助けてくれる人もいる。

いざという時に賢明な行動を取るためにはそれなりに準備が必要です。

私もいざという時に役に立てる人を目指して、これを機にランクアップします!

イシドウ ナオコ
石堂直子くらしデザインオフィス 1級建築士事務所 代表/ 1級建築士/ インテリアコーディネーター/ 福祉住環境コーディネーター2級/ 整理収納アドバイザー1級/ 整理収納アドバイザー2級認定講師/ 福岡市在住 2女1男の母。 大学卒業後、建築業界に従事。主に住宅の設計に携わり、特にリフォームを得意とする。 結婚後7度の引越し経験からモノとの付き合い方、整理収納の奥深さに目覚める。